●今年は日本国内でも、観測史上約１００年ぶりの暖冬と言われていま
すが、世界的に見るとヨーロッパのアルプス地方では、１３００年ぶり
の暖冬に見舞われていて、これまで雪と氷で覆われていた氷河が溶け出
し、山頂の近くまで岩肌が顕わになった映像を、ＮＨＫテレビでも放送
されていました。

その他、アメリカでは１月始めから桜の花が満開に成ったり、中国の北
京でも１６７年ぶりに月の（観測史上）最高気温を更新したと報じられ
ています。アフリカでも南米でもオーストラリアでも、気温の上昇と自
然環境の変化の影響が、至る所に出始めているそうです。

これは一時期の異常気象と言う事ではなくて、確実に地球温暖化が進ん
でいる事の現われで、ここ数十年の間は毎年の平均気温が、右肩上がり
に上がっているのが世界中の各地で観測記録されています。

気温上昇の結果として、日本では台風の進路が北上したことや集中豪雨
の頻発などで、風水害などの災害が多くなっていますが、これは局地的
な日本の環境異変の問題だけではなくて、地球全体ではこれまで発生し
たことが無いような自然災害が、あらゆる大陸や地域や国土で、大なり
小なり発生し、また今後発生する可能性を明示しています。

先週は、北極大陸の氷が広範囲に解けてしまい、アザラシ狩に出た白熊
が何百キロも北極海を泳いで、氷の陸地を捜し求める映像をテレビで見
ました。去年の夏の映像だったのでしょうが、今年の冬に成っても以前
のような氷の大陸の面積が戻っていないのです。

北極だけではなく、南極大陸の氷も近年溶ける勢いを加速していて、南
極大陸の地図を書き直さなければ成らない程、海岸線が後退し始めてい
るのです。そういえば、北海道の流氷も近年少ないのでは？。

このままで行けば南極や北極の陸上の氷が溶け続け、３０年から５０年
後にはすべての海面が、現在よりも6ｍ～7ｍ上昇すると予測されていま
す。皆さんのお住まいの場所はこの海抜よりも高いでしょうか？。

海抜の低い都市部では、堤防を設けて海水の浸入を防ぎ、排水設備を整
えながら地盤を高くする為の造成工事と、都市計画による区画整理を計
画的に行う等の、市街地再開発を法の制定の基に行わなければ成らない
かもしれません。または、まるでＳＦ映画のように水没しても大丈夫な
ような、海上都市を作るかです。

但しこのことは、地球全体で起こる事なので、その国その地方自治体ご
との予算化が必要であり、工事費用は住民の税金で賄うことに成ると思
います。今はまさに地方自治体の予算運営にも目を向ける必要が有る時
代でも有ります。

又、この機会に思い切ってライフスタイルを一新し、少なくても一年間
に１０ｃｍ程度しか変化しないと思われるこの事態には、田舎の高地に
住居を移動する等の、自努力で対応するのも良いかもしれません。

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●---ここで検索エンジンで色々調べてみました。---

数年前には、南極大陸の氷の陸地の一部が割れて、全長約１２０Ｋｍの
巨大氷山と成って南極海に流出し、南極大陸から突き出た全長約１００
キロの氷河の岬に衝突するという、地球史上稀に見る自然界の大事故も
発生しました。２０００年３月の事です。（「環境の世紀」より）
http://akihitoblog2005.blog.ocn.ne.jp/kankyo/2005/04/post_6ff6.html

この南極の巨大棚氷崩壊は、自然現象説と地球温暖化説が有るそうです
が、観測史上に於ける世界中の海水の平均温度が0.8度上昇している事
が明らかなだけに、地球温暖化現象が無関係だとはとても思えません。

ところで、地球温暖化現象の原因としては、大気中の二酸化炭素濃度が
上昇している事が原因だと分かって来ていますが、人間の機械文明によ
る燃焼エネルギーの二酸化炭素放出が最大の原因です。（同上）
http://akihitoblog2005.blog.ocn.ne.jp/kankyo/2005/04/post_f2a6.html

又、二酸化炭素を吸収固定する有り難い働きの森林を、分別無く伐採し
ている事も、この事態に拍車を掛けています。日本を始め西洋先進国は
事の重大さに気付き、二酸化炭素排出ガスの規制などの項目を京都議定
書にうたいました。

唯一調印を拒んでいたアメリカも、ようやく最近では排ガス規制に取り
組む動きを始めたという事で、遅すぎるという感じも有りますが、これ
で世界中が足並みを揃えて、地球温暖化対策に大きな一歩を踏み出すこ
とが出来る事を望みます。

---ここまで「環境の世紀」を参考にさせて頂きました。---
　⇒　http://akihitoblog2005.blog.ocn.ne.jp/kankyo/

●もちろん、国際的な政治的取り組みが無ければ、二酸化炭素の放出削
減は現実化しないのでしょうが、私たち人間の個人個人も自分に出来る
ことは何だろうと考えて、自分たちに出来ることから実行する努力が必
要だと思います。

すぐ私たちに出来ることと言えば、「もったいない」と言う言葉の意味
を理解して、質素倹約に努めると言う暮らし振りに立ち戻り、資源の無
駄使いを止める事と止めさせる事が出来ると思います。

具体的には、書くときりが有りませんので止めますが、私がお勧めした
い事は、農村の育成や森林保全に努力することと、田舎暮らしを楽しめ
るようなライフスタイルや知育を推進する事です。

人間が最も燃焼エネルギーを消費して、二酸化炭素を放出している分野
が、都市型の生活スタイルの維持と、資本経済を発展させるための石油
産業で、交通と運輸の動力エンジンと火力発電等の直接内燃機関が日夜
休み無く動いています。

少なくても、自家用車による無駄な移動やガソリンの無駄使いや冷暖房
器具の必要以上の利用や、水道・ガス・電気の浪費などは極力避けるべ
きで、一家庭当たり20％程度削減する等の目標は、努力すればクリア出
来ると思います。

この様な、経済的にゆとりが有っても無くても、全ての人に出来ること
から始めることが、今回人類に与えられた大きな試練を乗り越える為に
は必要な事だと思います。

私たちは、大宇宙の中で「地球」という豊かな大地を育んでくれた大い
なる大自然に感謝し、その大地を借りて毎日を生活していることを忘れ
ては成りません。

やっぱり私たちは、この地球上で“生かされている”のです。

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