西之表市、住宅の「空き家リース事業」を開始

murekaze

2006年12月19日 12:02


鹿児島県西之表市、平成19年度より新築・中古住宅の「空き家リース事業」を開始

●丁度一週間前の記事で、タイトルだけはチェックしていましたが今日は内容まで読んで見ました。
団塊世代の定年移住による、UIターン者受け入れ事業の一つとしてとして、地方自治体の試みとしては面白い内容です。得に過疎化による空家を、市が整備して割安で貸し付ける等の試みは、地方の古い家屋を資源として再利用するのですが、民間では整備費用等のコストの面でなかなか取り掛かれない事業案なだけに、地方自治体が公共の資金を投じて取り組む事で実現するようなプランです。

また、移住計画者が現地の住まいを確保するまでの予備期間として、3年間を期限で貸し付けると言う仕組みもうなづけます。この仕組みなら、試験的に移住を体験してみることも可能で、移住者間の横のコミュニティも生れ易そうです。3年間の間でその地域に馴染み、仕事や地域活動での生きがいを見つけることが出来たら、その土地で残りの生涯を過ごすと言うのも良いかも知れませんね。

長年にわたる人の住まいを扱う仕事で有るからこそ、その地に住まいの拠点を移し、新しい生活を始める人への細かい気配りと、永続性の有る事業として成り立つ為の、収支バランスを管理するだけの能力が必要に成ると思います。そんな意味での経営管理能力を持った人材が、移住先の地方自治体のオブザーバーのような役割を果たすことができれば、移住を受け入れる地域社会に取っても大きなメリットに成ると期待するところです。

西之表市の場合は、既存の空家改装物件が2棟有り、その他6棟を新築物件を建てて、「空き家リース事業」として運営する方針ですが、日本全国の田舎には何も新しくを新築物件を作らなくても、手直しで住める空家物件が多数有るのですから、安易に箱物建設に走るのではなく、既存物件の空家や空屋予定の物件所有者との交渉を中心に、地域再生事業として粘り強く管理運営する事が必要だと思いました。

●公共の事業と言うと、その事業に積極的な担当者が転勤に成ると、その事業が何時の間にか立ち消えに成ったりしがちなものですが、そう成らないためにも、行政による仕組みの立上を行いながら、事業として成り立つビジネスモデルに育った段階で、経営管理を速やかに民間に委譲する事が必要だと思います。また、既に稼動しているのに速やかに民間委譲できない事業は、本当に必要な事業かどうかを常々精査し、無駄な事業は速やかに停止して解体する事も必要だと思います。

国や地方自治体の事業と言えば、他ならぬ私達の血税を投入して行っているのですから、私達も常々感心を持って、何が行われているのかを充分把握しておく必要が有ると思います。
そして、鹿児島県西之表市の「空き家リース事業」は、地方の過疎化対策に関する地方行政の新しい取り組みとして注目したいと思います。

~以下全国まちおこし・不動産情報の記事より~

2006.12.12
鹿児島県西之表市は平成19年度より、アクティブなUIターン者受入用の空き家住宅を整備し、「空き家リース事業」を開始する。
市が住宅リース事業用に用意するのは、新築住宅6棟と中古住宅2棟。
新築住宅は17坪で3DK、200㎡の菜園付き。建築戸数は6戸で、交通は市街地まで10分、海の見える小団地の立地。家賃は計画段階で月額55,000円、在住できる期間は3年。
中古住宅は、市街地まで15分、空港アクセス道路沿いながら閑静な集落に立地する23坪で5部屋、200㎡の菜園付き物件と、市街地まで25分、東海岸を望める閑静な集落に立地する28坪で7部屋、300㎡の菜園付き物件。家賃は計画段階でともに月額45,000円、在住期間は3年。
何れの住宅も、申込みの際には納税証明書の提出、住民異動、地域活動への参加などが必要。応募開始は19年6月、入居は9月頃の予定。

問い合わせは
西之表市役所経済観光課交流推進室
電話番号:0997-22-1111(内線272)

「交流居住」のススメより
総務省自治行政局過疎対策室の許諾を得て掲載
http://kouryu-kyoju.net/index.php


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