今日は加世田に行った帰りに、稚児の滝を見学しました

murekaze

2013年01月29日 18:36


「稚児の滝」

稚児の滝は、谷山インターを下りて錫山街道を加世田方面に向かう山中で、鹿児島市と日置市の堺の辺りから左に入る脇道に、ちごの滝村という看板が有ったのでそこを左折して、川辺方面に谷間の細道を南下すると、山間の少し開けたところにその「稚児の滝」が有りました。周りには民家が2軒と炭焼小屋と、公民館の様な建物有るだけの閑静な場所です。それでも、谷間の地形に合わせて小さな棚田や段々畑が幾つか作られていました。



稚児の滝という名前のとおりに、小さな滝だから稚児の滝というのかと思っていたら、看板にその名前の由来も書いてありました。帰ってから、その由来についてネットでも調べてみました。すると面白い昔話が有りました。
以下は、その写です。

「鹿児島の旅と伝説」 http://sannennetarou.blog.ocn.ne.jp/blog/2011/10/post_38db.html より
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むかし、この滝のそばに、隆国寺という小さな山寺がありました。寺には和尚さんと小僧と稚児の3人が住んでいました。


稚児は明るく素直で、正直であったため和尚さんから大変かわいがられていました。

和尚さんが稚児ばかり可愛がるので、小僧さんは面白くありません。


 ある日小僧さんは、和尚さんがニワトリが卵を産むのを楽しみにしていることに気づきました。その卵を盗み出して、それを稚児にかぶせようと考え付いたのでした。


 小僧さんは何日も卵を盗んでは、自分だけおいしく食べていました。

 そして和尚さんに、稚児が卵を朝早く起きては卵をおいしそうに食べていたと、嘘をついたのでした。


 和尚さんに叱られた稚児は、ある晩、ニワトリを抱いて滝つぼへ身を投げてしまいました。前の晩から大雨が降っていましたので、川の水はいつもの倍にも増しており、滝つぼは、ごうごうと激しい音を立てていました。


 あくる朝、稚児のいないことに気づいた和尚さんは、小僧さんと寺じゅうを探し回りましたが、見当たりません。ある村人が滝つぼの底の方に、稚児とそっくりな仏像を見つけました。


 仏像は、寺のほうを向いてじっと立っていました。小僧さんは、本当のことを和尚さんに伝えました。みんなが、「心の優しい、正直な稚児にすまないことをした」と悲しみました。


 それから、村の人々はこの滝のことを「稚児の滝」と呼ぶようになったそうです。
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滝を眺める広場には、「ちごの滝村交流館」という小さな小屋が建っていました。
鍵も空いていて、誰でも見れるようになっていたので中に入ってみました。



薪ストーブやお茶の道具も有り、綺麗に掃除もされていたので、写真や資料を見てから少し休んでから帰途に付きました。

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