2006年11月20日
鹿児島の歴史館・維新ふるさと館

画像は鹿児島市のホームページより、記事は2004年4月8日の記録です。
桜散る4月の初旬、久々に県外から里帰りした姉「初子」と姪「町子」の為に、鹿児島の観光をと思い立った所が「維新ふるさと館」でした。
前日に祝った、母「ハナ」の90歳の誕生日は、もう一人の姉「えみ子」とその娘「ちえ子」そして私の妻子4名で、母の寝たきりのベッドの脇にささやかな晩餐会のテーブルを囲んだ。
笑い声が絶えない、ひとときの時間が過ぎていった。
明日には帰る事になっている姉に、母は何度も「有難う」を繰り返し、「今年のお盆には必ず又来てね・・・。」と、小さくなったその声で何度も何度も繰り返していた。
一人暮らしの母の家からの帰りがけに「最近特に、昔話が多くなったね。」との妻の言葉に、「もう長くは無いかも知れないね。」と相槌を打ちながら母の人生とその歴史について考えていた・・・。
あくる日の午後から、姉達を夕方の帰りの飛行機の時間まで、鹿児島の歴史について学べる「維新ふるさと館」を案内する事にしました。
鹿児島は、明治維新の立役者「西郷隆盛」「大久保利通」をはじめ、多くの偉人達を輩出している。それも、現在の鍛冶屋町の近辺、当時の下級武士達(郷士と呼ばれた)の屋敷郡に集中している。
「維新ふるさと館」は、その甲突川河畔の桜並木の堤の上に建設されている。その日は、紅白の桜や八重桜が満開を過ぎて、葉桜が黄緑の芽吹きを始めている日でした。
「維新ふるさと館」は、私自身3回目の見学だったので案内役をするつもりだったのですが、一度入館するとその感慨に言葉を発する気にも成らず、当時の薩摩の志士達の心中を察することに集中してしまいました。
地下1階の維新体感ホールでは、音や光やロボットによる演劇が繰り広げられ、知れば知るほど感動の涙を禁じ得ません。西郷さんを始め、大久保さん村田新八、勝海舟、坂本竜馬、等・・・歴史上の人物像がリアルに蘇って来て、黎明に生きた偉人達の人物像が手にとるように分かります。
使命感で生き使命感で死んでいった、当時の英雄達の生き様を感動的に感じながら、一人の人間として時代に翻弄されながら、名も無く生きて死んで行った、多くの人達の人生を考えずにはいられませんでした・・・。
鹿児島「維新ふるさと館」のホームページ
http://www.city.kagoshima.lg.jp/wwwkago.nsf/V_W_SUB_CATEGORY/E2FD64B37D3B303749256CE1001F39F4 続きを読む