2009年04月22日
吉野町寺山の日輪照大神神社
鹿児島市吉野町寺山に有る「日輪照大神神社」の鳥居と境内の様子(2009年4月22日AM11:00撮影)
先日、大阪のYSさんから、吉野町寺山には日輪照大神神社と言う神社が有りますが、その神社についていわれを知りたいとのメールを頂きました。
【メッセージ】
はじめまして。
現在大阪に住んでおりますYS(仮名)と申します。
突然のメールと個人的で不躾な質問で申し訳ございません。どこに問い合わせて良いかもわからず書き込みさせて頂いております。 実は、亡くなった祖母が吉野町上ノ原に住んでおりました。私は、子供の頃から毎夏帰省しておりました。その時に寺山の自然遊歩道をよく散策したのですが、日輪照大神神社の存在を最近になって知りました。
寺山の水源地の少し上にあるようなのですが、上ノ原に住んでいた母親に聞いても知らないそうで、祭神やイワレや歴史などを知りたいと思うのですが、資料らしきものもなく、市役所にも登録のない神社との事で、ますます興味を魅かれております。
もしどなたかご存知の方がいらっしゃれば、お教え頂きたいのですが、お助け頂けますでしょうか?
因みに、google mapで、鹿児島市吉野町10904の住所で検索すると、この神社の大体の場所が確認できます。
ご助言の程、よろしくお願い致します。
と言う内容のものでした。私もその神社の存在自体は地図上では知っていましたが、実際には行ったことがなかったので多少興味も有り、定休日の本日、調査に行ってみました。場所は、2007年にも行ったことの有る、このブログでも紹介した西郷さんの寺山開墾地跡の近くだったので、行ってみたらすぐにわりました。
西郷さんの寺山開墾地跡の石碑の下には水源地の溜め池が有り、鹿児島市の水道施設も有ります。谷間の雑木林の中ですのでうっそうと薄暗い雰囲気ですが、ところどころ木漏れ日が差し込んでいる所は、明るい日差しが交じり合ってとてもファンタジック(幻想的)な感じです。木々の中を通り抜ける、森の香りを湛えた冷たい風が、少し歩いて汗ばんだ頬に心地よく触れました。
↑水源地に立っていた石碑と、その向かい側の広場に立っている樹齢100年以上の杉の大木。
以前このブログで紹介した西郷さんの寺山開墾地には、写真の水源地が有ますがその遊歩道沿いに少し坂道を上ると神社の入り口の道が右手に見えてきます。折り返しで右上に上るような位置になっています。
写真の右は今来た道で、水源地へと下りる道です。左側の道がその入り口の道で、車は全く入れない小さな細道になっています。始めはまさかこんな細道が神社の入り口なんだろうかと疑心暗鬼でしたが、地図による道はここしか無かったので、取り合えづ行ってみることにしました。
小路に分け入り緩い上り坂を50mほど歩くと人神社の入り口が左手に見えてきて、左折して入り口の平家の住居跡家屋の前には右に上る階段が有り、最初の写真で紹介した大きな鳥居がそびえています。人気は全く無く足跡なども有りませんが、意外と荒れていなくて年に数回は定期的に手入もされているようです。神社の入り口の住居は、雨戸が建てられて朽ち果ててはいますが、壁には郵便ポストが有り、玄関ドアには古びてしまった九州電力の申込書がビニール袋に入ったまま下がっていました。人が住まなくなって5年~10年以上は経過しているような気がします。
池や社務所や手有り場などがそのまま残っていました。
大鳥居の左端に立っている石碑には、この神社の由来が刻まれていました。以下にご紹介。
日輪照大神神社由来
本社乃祭神ハ天照大神乃大祖父ニ当ル我
等大和民族乃世乃始父神様デ有リ御神體
ハ世界ヲ照シ賜フ御日様の事御名ヲ日輪
照大神ト申シ只此乃大神様乃御社ガ今日
ニ至ルモ地上ニ無キ事ヲ天照大神様ヨリ
コノ寺山ノ地ニ御社ヲ建立セヨトノ御知
ラセヲ賜ワリ 神様直々ニ命ヲ御受シ
地福義雄ハ病ニ苦シム多クノ人々ヲ神様
ノ御力ニヨリ助ケル努力ヲシ其ノ間ニ於
テ東京、大阪、鹿児島ノ各誠有ル有志
御一同ノ御協力ニ依リ遂ニ地上唯一ツ
ノ日輪照父様の御社ヲ建立シ本日ニ
至ル」
平成二年十月吉日
建立者 大阪の 玉野隆男
芳子
(普通のかな使い文に訳すと・・・)
日輪照大神神社由来(日輪照大神神社の由来)
「本社の祭神は、天照大神(あまてらすおおみかみ)の大祖父(ひいおじいさん)に当
る、我ら大和民族の世の始父様(元始まりの父親神様)で有り、ご神体は、世界を照らし
賜る御日様の事。御名を「日輪照大神」と申し、只此の大神様の御社が今日に至るも地上
に無き事を天照大神様より、この寺山の地に御社を建立せよとのお知らせを賜わり、神様
直々に命をお受けし、地福義雄は、病に苦しむ多くの人々を神様の御力により助ける努力
をし、その間に於いて、東京、大阪、鹿児島の各誠有る有志御一同の御協力に依り、遂に
地上唯一の日輪照父様の御社を建立し本日に至る」
平成二年十月吉日 建立者 大阪の 玉野隆男 芳子
となります。
天照大神の祖父「日輪照大神」を祭った神社のようです。
建立した人の名前も刻まれています。
何時立てられたのか?車も入らないようなこの場所にどうして?・・・等の疑問が浮かびますが、今日判ったことは確かに神社が存在していて、訪れる人が殆ど無い今でも誰かが時折手入をしているようだと言うことです。
扉が開けられた状態の御社の中も、思いのほか綺麗な状態が保たれていました。
山の中に忽然と立っているこの神社の存在を、いったいどれだけの人が知っているでしょう。
そして人気がまるで無く、長い間放置されているような状態なのに、不思議と塵一つ無く手入がされているような感じがするのはどうしてのでしょうか?。人の世の栄枯盛衰を、現代の身の回りで見ているような気がしました。
「日輪照大神神社」の地図
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とても綺麗な神社でした